2021年09月24日

2021 年第 37 週(9 月 13 日~9 月 19 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 2,067 人(先週 3,934 人)で、対先週比 0.57 と減少しています。
感染者数減少の要因としてワクチン接種率の上昇があげられますが、ワクチン 2 回接種後に再び感染する「ブレークスルー感染」が増加傾向にあります。
ワクチン接種は、重症化の予防効果はありますが、感染や発症を 100%予防できるわけではなく、無症状、無自覚で他人にうつす可能性があります。
ワクチン接種後も、危機感をもって感染防止対策の徹底をお願いします。
 兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」が
>>詳細はこちら からご覧になれます 。
 また、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら からご覧になれます。

定点把握感染症

 ~手足口病~
 明石市で、定点あたり患者数が警報レベル開始基準値である 5.0 人以上となっています。

 ~ヘルパンギーナ~
 定点あたり患者数は 0.81 人(先週 0.57 人)で、増加傾向で推移しています。

全数把握感染症

 ~レジオネラ症 ~
 今週 4 人(先週 1 人)の報告があり、今年の累積患者数は 63 人となりました。
 性別分布は、男性 53 人、女性 10 人で男性が多く、年齢分布は、70 歳代 17 人、60 歳代 16 人、50 歳代及び 80 歳代が各 12 人の順で多く、50 歳以上が全体の 95%を占めています。
 病型別では、肺炎型(重症の肺炎を引き起こす)が59 人、ポンティアック熱型(一過性で自然に改善する)が 4 人で、推定感染地域は兵庫県内が 46 人、その他国内が 6 人、不明が 11 人となっています。
 感染原因として、温泉の利用など水系感染が 17 人、塵埃感染が 4 人から報告されています。
 レジオネラ属菌による細菌感染症で、この菌は土壌、冷却塔水や温泉水などに生息しています。
エアロゾル吸入等により経気道的に感染すると、発熱、咳、呼吸困難などの症状がみられ、特に高齢者や免疫機能が低下した場合では、肺炎発症のリスクが高くなります。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年9月23日更新)