2021年06月11日

2021 年第 22 週(5 月 31 日~6 月 6 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 529 人(先週 818 人)で減少が継続し、6 月 6 日時点で、直近 1 週間の新規感染者数は、人口 10 万人あたり 9.6 人となり、10 人以下となったのは 3 月 25 日(9.0 人)以来ですが、重症者用病床使用率は 55.8%と依然逼迫した状況が続いています。
緊急事態宣言再延長下(6 月 20 日まで)、気を緩めずに、マスクの着用、手洗い、3密の回避など感染防止対策の徹底をお願いします。
>>詳細はこちら から、兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」がご覧になれます。

 また、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報がご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 2.63 人(先週 2.89 人)とやや減少しましたが、過去 5 年間の同時期と比較して、かなり多い状況で推移しています。
地域的には、県内 17 保健所管内中、姫路市、加古川及び加東保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,320 人の年齢分布では、1 歳 28%、2 歳 25%、0 歳及び 3 歳が各 17%の順で多く、0~3 歳が全体の 87%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~日本紅斑熱~
 今週 1 人の報告があり、今年の累積患者数は 4 人で、過去 5 年間の同時期と比較して多くなっています。
 地域的には、神戸市 3 人、芦屋保健所管内 1 人の報告がありました。
性別では、男性 1 人、女性 3 人、年齢階級別では、60 歳代が 2 人、10 歳未満及び 70 歳代が各 1 人となっています。
 紅斑熱リケッチアを保有するダニの刺咬により感染します。
ダニの活動が活発となる春~秋のハイキングや山作業には、長袖長ズボンなどダニに刺されない服装をすることや、忌避剤の使用、入浴や着替えによってダニの付着を防ぎましょう。
また、山野へ入った 2~8 日後に発熱や発疹が出た時は、受診時にその時の行動地域を伝えることが重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年6月11日更新)