2021年05月28日

2021 年第 20 週(5 月 17 日~5 月 23 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 緊急事態宣言(4/25~5/31)が発令されて約 1 ヶ月が経過し、兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 1,317 人(先週 2,268 人、先々週 2,706 人)と減少していますが、依然として多い状況が続いており、特に 20 歳代が全体の 18%を占めています。
また病床使用率も逼迫した状況が継続していることから、県は、緊急事態宣言の再度延長を政府に要請しています。
引き続き、マスクの着用、こまめな手洗いや手指消毒など、感染防止対策の徹底をお願いします。
兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」は >>詳細はこちら からご覧になれます。

 また、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報がご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 2.32 人(先週 1.31 人)と過去 5 年間の同時期と比較して多い状況で推移しています。
地域的には、県内 17 保健所管内中、尼崎市姫路市、及び加東保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 953 人の年齢分布では、1 歳 30%、2 歳 26%、0 歳 18%の順で多く、0~3 歳が全体の 90%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~腸管出血性大腸菌感染症~
 今週 3 人の報告があり、今年の累積患者数は 10 人となりました。
性別では男性 6 人、女性 4 人、年齢階級別では、0 歳未満及び 30 歳代が各 3 人、10 歳代及び 40 歳代が各 2 人の順に多くなっています。
 O 血清群別は、O157 が 5 人、O103 が 2 人、O111 が 1 人、不明が 2 人となり、感染経路として、経口感染が 6 人から報告されています。
 肉・レバーなどの食品はよく加熱し、生食は控える、箸を使い分ける、普段から手洗いを励行するなどの感染予防が大切です。
溶血性尿毒症症候群(HUS)等の重篤な合併症を発症しやすい小児・高齢者は特に注意が必要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年5月27日更新)