2021年07月23日

2021 年第 28 週(7 月 12 日~7 月 18 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 529 人で、先週(259 人)比 2.0 倍と急激な増加となっています。
特に 10~20 歳代が多く、また 50 歳代以下が 94%を占めています。
これ以上リバウンドさせないためにも、引き続き感染防止対策の徹底をお願いします。
兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」が以下からご覧になれます。
>>詳細はこちら
 また、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら からご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 8.91 人(先週 7.51 人)と増加し、過去 5 年で最多を更新しています。
県内 17 保健所管内中の定点あたり患者数では、神戸市、姫路市、明石市、加古川及び加東保健所管内が 10 人以上、赤穂、朝来、丹波及び洲本保健所管内が 5 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 3,838 人の年齢分布では、1 歳 29%、2 歳 24%、3 歳 17%の順で多く、0~3 歳が全体の 85%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
昨年は新型コロナウイルスの影響で、手洗いなど感染防止対策が徹底されたため、流行はありませんでした。
そのため乳幼児が免疫を獲得する機会が少なく、今年の流行につながった可能性があるとも言われています。
乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~日本紅斑熱~
 今週 1 人(先週 1 人)の報告があり、今年の累積患者数は 7 人で、過去 5 年間の同時期と比較して多くなっています。
 地域的には、神戸市 4 人、芦屋、宝塚及び洲本保健所管内で各 1 人の報告がありました。
性別では、男性 3人、女性 4 人、年齢階級別では、60 歳代が 4 人、10 歳未満、30 歳代及び 70 歳代が各 1 人となっています。
 紅斑熱リケッチアを保有するダニの刺咬により感染します。
ダニの活動が活発となる春~秋のハイキングや山作業には、長袖長ズボンなどダニに刺されない服装をすることや、忌避剤の使用、入浴や着替えによってダニの付着を防ぎましょう。
また、山野へ入った 2~8 日後に発熱や発疹が出た時は、受診時にその時の行動地域を伝えることが重要です。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年7月22日更新)