2021年06月25日

2021 年第 24 週(6 月 14 日~6 月 20 日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 210 人(先週 310 人)で減少が継続しています。
 緊急事態宣言は、6 月 20 日に解除され、6 月 21 日~7 月 11 日の期間で、まん延防止等重点措置区域に移行されました。
まん延防止等重点措置解除の目安については、1.新規陽性者数の 1 週間平均が 15.6 人以下、2.重症者用病床の使用率が 20%未満、1.2.両方 7 日間連続とされています。
21 日時点で1.は 29.1 人、2.は 21.3%となっています。
また県内で、デルタ株(インドで最初に検出された変異株)の感染者が増加傾向にあります。
リバウンドさせないためにも引き続き、マスクの着用、手洗い、3密の回避など感染防止対策の徹底をお願いします。
>>詳細はこちら から、兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」がご覧になれます。

 また、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら から、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報がご覧になれます。


定点把握感染症

 ~RS ウイルス感染症~
 定点あたり患者数は今週 3.33 人(先週 2.88 人)で、過去 5 年間の同時期と比較して、かなり多い状況で推移しています。
地域的には、県内 17 保健所管内中、明石市、加古川、加東及び洲本保健所管内で、定点あたり患者数が 4 人以上となっています。
 直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 1,812 人の年齢分布では、1 歳 28%、2 歳 26%、3 歳 18%の順で多く、0~3 歳が全体の 86%を占めています。
 RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
手洗いやうがいを徹底し、乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。

全数把握感染症

 ~レジオネラ症~
 今週 3 人(先週 1 人)の報告があり、今年の累積患者数は 27 人となっています。
 性別分布は、男性 19 人、女性 8 人で男性が多くなっています。
 年齢分布は 80 歳代 9 人、60 歳代 8 人、50 歳代及び 70 歳代が各 3 人の順で多く、50 歳以上が全体の 93%を占めています。
 病型別では、肺炎型が 24 人、ポンティアック熱型が 3 人で、推定感染地域は兵庫県内が 20 人、その他国内が 2 人、不明が 5 人となっています。
 感染原因として、温泉の利用など水系感染が 8 人、塵埃感染が 1 人報告されています。


【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年6月24日更新)