2021年07月30日
2021 年第 29 週(7 月 19 日~7 月 25 日)
〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 707 人で、先週(529 人)比 1.3 倍と増加が継続しています。
特に 20 歳代が多く、また 50 歳代以下が 93%を占めています。
これ以上感染を拡大させないためにも、引き続き感染防止対策の徹底をお願いします。
兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」が以下からご覧になれます。
>>詳細はこちら
また、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら からご覧になれます。
定点把握感染症
~RS ウイルス感染症~
定点あたり患者数は今週 7.97 人(先週 8.91 人)とやや減少しましたが、依然として多い状況が継続しています。
県内 17 保健所管内中の定点あたり患者数では、神戸市、姫路市、明石市、加古川、加東及び洲本保健所管内が 10 人以上、赤穂、福崎、豊岡及び丹波保健所管内が 5 人以上となっています。
直近の 5 週間に県内の定点医療機関から報告された患者 4,437 人の年齢分布では、1 歳 28%、2 歳 24%、3 歳 18%の順で多く、0~3 歳が全体の 84%を占めています。
RS ウイルスを病原体とする呼吸器感染症で、2 歳までにほぼ全員が感染しますが、その後も感染を繰り返します。
乳幼児の肺炎及び気管支炎の重要な原因となっていて、特に心肺等に基礎疾患があると重症化しやすいといわれています。
昨年流行がなく、乳幼児が免疫を獲得する機会が少なかったことが今年の流行につながっていると推測されます。
乳幼児が呼吸器症状を示した場合は早めに医療機関を受診することが重要です。
全数把握感染症
~レジオネラ症~
今週 5 人(先週 5 人)の報告があり、今年の累積患者数は 43 人となりました。
性別分布は、男性 33 人、女性 10 人で男性が多く、年齢分布は、60 歳代 14 人、80 歳代 10 人、70 歳代 9 人の順で多く、50 歳以上が全体の 95%を占めています。
病型別では、肺炎型が 39 人、ポンティアック熱型が 4 人で、推定感染地域は兵庫県内が 33 人、その他国内が 5 人、不明が 5 人となっています。
感染原因として、温泉の利用など水系感染が 12 人、塵埃感染が 3 人から報告されています。
レジオネラ属菌による細菌感染症で、この菌は土壌、冷却塔水や温泉水などに生息しています。
エアロゾル吸入等により経気道的に感染すると、発熱、咳、呼吸困難などの症状がみられ、特に高齢者や免疫機能が低下した場合では、肺炎発症のリスクが高くなります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年7月29日更新)