2022年07月08日
2022 年第 26週(6月27日~7月3日)
〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 6,115 人(先週 4,227 人)で、対先週比 1.4 倍となり、先週に続いて増加となっています。
これまで、国内ではオミクロン株 BA.2 系統が主流でしたが、BA.5 系統の割合が増加してきました。
本所でもゲノム解析の結果、今週 BA.5 系統が確認されました。
BA.5 系統は BA.2 系統よりも感染力が強いといわれています。
今後、置き換わりが進むと、感染が拡大していく可能性があります。
*兵庫県では、引き続き新型コロナワクチンの接種体制を強化しています。
県が設置する大規模接種会場ではmRNAワクチンであるモデルナに加え、組み換えタンパクワクチンであるノババックスも初回接種、追加接種ともに可能です。
接種がまだの方は是非ご検討ください。
*県民の皆様には、引き続き 3 密の回避(ゼロ密)、適切なマスクの着用、手洗い、換気等の感染防止対策の徹底をお願いします。
*新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が兵庫県立健康科学研究所感染症部のホームページからご覧になれます。
*4 月 1 日からHPが新しくなりました。旧HPは閲覧出来なくなりましたのでご注意ください。
全数把握感染症
~レジオネラ症 ~
今週 6 人(先週 5 人)の報告があり、今年の累積患者数は 39 人となりました。
性別分布は、男性 32 人、女性 7 人で男性が多く、年齢分布は、70 歳代 15 人、60 歳代が 12 人、80 歳代が 8 人の順で多く、60 歳以上が全体の90%以上を占めています。
病型別では、肺炎型(重症の肺炎を引き起こす)が35 人、ポンティアック熱型(一過性で自然に改善する)が 4 人で、推定感染地域は兵庫県内が 34人、その他国内が 3 人、不明が 2 人となっています。
感染原因として、温泉の利用など水系感染が 18 人、塵埃感染が 3 人から報告されています。
レジオネラ属菌による細菌感染症で、この菌は土壌、冷却塔水や温泉水などに生息しています。
エアロゾル吸入等により経気道的に感染すると、発熱、咳、呼吸困難などの症状がみられ、特に高齢者や免疫機能が低下した場合では、肺炎発症のリスクが高くなります。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2022年7月7日更新)