2021年12月10日

2021 年第 48 週(11月29日~12月5日)

〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
 兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は、今週 36 人(先週 29人)で、第 34 週(8/23~8/29)をピークに減少が継続していましたが、小学校でクラスターが発生したこともあり増加に転じています。
 これから人流が増える年末年始を控え、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の流行が懸念されています。
8 日時点では日本国内で 4人の感染が確認されています。変異ウイルスの疫学的に問題となる性質の変化は主に、1-感染力の上昇(感染が広がりやすくなる)2-毒性の上昇(重症化率があがる)3-免疫逃避、薬剤耐性の獲得(ワクチンや薬が効かなくなる)が考えられますが、現時点ではどれもよくわかっていません。
当研究所においても新型コロナウイルス「陽性」検体について、オミクロン株の疑いのある変異株を検出する PCR 検査を実施し、ゲノム解析によりオミクロン株を確定する体制を整えています。
 兵庫県の「新型コロナウイルスに感染した患者の状況」が、以下からご覧になれます 。
>>詳細はこちら
 また、新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が、兵庫県立健康科学研究所 感染症部のホームページ >>詳細はこちら からご覧になれます。

定点把握感染症

 ~感染性胃腸炎 ~
 施設・学校における感染症集団発生状況では、今週6 件(先週 2 件)の集団発生が報告されています。

 ~水痘~
 朝来保健所管内で、定点あたり患者数が注意報レベル基準値である 1.0 人となっています。

全数把握感染症

 ~梅毒 ~
 今週 6 人(先週 7 人)の報告があり、今年の累積患者数は 245 人となりました。
 性別では、男性 169 人、女性 76 人と男性が多く、性風俗産業の利用歴が男性 75 人から、従事歴が女性20 人、男性 3 人から報告されています。
 年齢階級別では、男性は 30 歳代 49 人、20 歳代 47人、40 歳代 31 人の順で多く、女性は 20 歳代 37 人、30 歳代 11 人、40 歳代 9 人の順で多くなっています。
 病型別では、早期顕症梅毒の1期が 117 人、2期が54 人、晩期顕症梅毒が 5 人、無症状病原体保有者が69 人となっています。
 感染原因は、性的接触 216 人(異性間 171 人、同性間 15 人、不明 30 人)、原因不明 29 人で、推定感染地域は、国内 195 人、不明 50 人でした。

【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2021年12月9日更新)