2022年07月01日
2022 年第 25週(6月20日~6月26日)
〈新型コロナウイルス感染症に関する情報〉
兵庫県内の新型コロナウイルス新規感染者数は今週 4,227 人(先週 3,849 人)で、対先週比 1.1 倍となり、先週まで減少傾向が続いていましたが、今週増加に転じました。
現在、国内の感染状況についても、1 週間の新規感染者数が減少傾向から増加に転じる地域が増えてきました。
3 回目のワクチン接種の効果や、これまでの感染によって得られた免疫の効果が徐々に下がっていくこと 、 オ ミ ク ロ ン 株 「 BA.4 」「 BA.5」「BA.2.12.1」といった新たな系統に置き換わっていく可能性があることなどから、今後、感染者数の増加が懸念され、注視していく必要があります。
兵庫県では、現在、新型コロナワクチンの接種体制を強化しています。
県が設置する大規模接種会場ではmRNAワクチンであるモデルナに加え、組み換えタンパクワクチンであるノババックスも初回接種、追加接種ともに可能です。
接種がまだの方は是非ご検討ください。
*県民の皆様には、引き続き 3 密の回避(ゼロ密)、適切なマスクの着用、手洗い、換気等の感染防止対策の徹底をお願いします。
*新型コロナウイルスに関する厚生労働省、国立感染症研究所、兵庫県の情報が兵庫県立健康科学研究所感染症部のホームページからご覧になれます。
*4 月 1 日からHPが新しくなりました。
旧HPは閲覧出来なくなりましたのでご注意ください。
全数把握感染症
~ダニ媒介感染症(重症熱性血小板減少症候群・日本紅斑熱)~
今週、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)及び日本紅斑熱の報告が各 1 人ありました。
これらは主に病原体(ウイルスやリケッチア)を保有するマダニに咬まれることで感染します。
SFTS は SFTS ウイルスを病原とし、主な症状として原因不明の発熱、嘔吐、下痢などの消化器症状、血小板減少、白血球減少などが認められ、重症化すると死に至ることもあります。
潜伏期間は 6~14日で、治療薬はなく対症療法となっています。
一方、日本紅斑熱はリケッチア・ジャポニカを病原とし、主な症状は発熱、発疹、刺し口が赤く腫れ中心部がかさぶたになるのが特徴です。
潜伏期間は 2~8 日で、治療にはテトラサイクリン系の抗菌薬等が投与されます。
マダニの活動が活発となる春から秋にかけて、ハイキングや草むらに入る場合は、長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴を着用して肌の露出を少なくする、虫よけスプレーを活用する、帰宅後すぐに入浴し着替えるなどの予防対策が必要です。
また、山野へ入った 2 週間以内に発熱や発疹があった場合はすぐに受診し、その時の行動を伝えることが重要です。
【兵庫県感染症情報センターより参照】
(2022年6月30日更新)